特定行為看護師のたけぴーブログ🧚‍♀️

特定行為看護師・パソコン素人

手術中に麻酔科医が不在になったら?

私の病院では手術中に麻酔科医が不在になることが良くあります。麻酔管理をしながらも、術前の麻酔科診察も同時に行っているためです。みなさんもそんな経験ありませんか?麻酔科医がいなくなって「どうしよう...。」といった状況が今後もあるかもしれません。そんな時、看護師の存在がとても重要となります。私は、特定行為麻酔科パッケージを修了しているので、手順書と言われるマニュアルに基づいて、麻酔器の換気量を変更したりしてます。この特定行為を修了していない看護師もここだけ、押さえておけば大丈夫という※ポイントを紹介していきます。自身で設定変更ができなくても、麻酔科医に依頼をする判断になりますのでぜひご参考になればと思います。

※VCVモードの設定でのポイントです。

1.一回換気量の設定値に対して、正しい換気量が保てているか

TV(tidal volume)と言われる一回換気量が設定されているのに対し、しっかりその設定された量が入っているのかをみる必要があります。簡単に言うと、換気が漏れていないか観察するということです。例えば、一回換気量が500mlに設定されているのに、モニター上(TVexp)に300mlと表示されていたら、回路のどこかで空気がもれている可能性を疑う必要があります。このときは、回路はずれや、気管チューブのカフ漏れを疑ってください。または担当麻酔科医に連絡をしましょう。

2.最高気道内圧が上昇していないか

最高気道内圧が30㎝H₂O以上になっていないか観察する必要があります。最高気道内圧が30㎝H₂O以上になると肺損傷を起こす可能性が高いと言われています。肺が過膨張すると肺胞が破れたり、炎症を起こしたり肺損傷を起こす可能性があります。換気量が多すぎたり、痰の貯留、回路の閉塞などが考えられますので、原因究明に努めましょう。また担当麻酔科医に連絡しましょう。

3.EtCO₂が正常から逸脱していないか

終末呼気のCO₂分圧(EtCO₂)はPaCO₂を示唆しています。PaCO₂の正常値が35~45mmhgなので大幅に逸脱していないか観察する必要があります。EtCO₂はPaCO₂よりも2~5mmhg低い値を示すため、その誤差を頭にいれて観察するようにしましょう。EtCO₂が高い時は、低換気、COPD、喘息などの原因が考えられ、低い時は過換気、肺水腫、肺内シャントなどが原因として考えられます。とにかく、EtCO₂の値が異常値を示していれば、担当麻酔科医に連絡してください。

 

麻酔科医が不在の際、上記ポイントで異常を見つけたらすぐに担当麻酔科医に連絡をしましょう。異常が発見できればその後の対応へとつなぐことができます。逆に異常が発見できなければ取返しのつかない事態にもなりかねませんので、この最低限のポイントを理解し、業務に臨んでいきましょうね。医師不在で困る状況は、看護師にとって少なくないかと思います。自分自身のできることを最大限に発揮して、異常の早期発見、迅速な対応を受けられるよう努めていきましょう。